デイヴィッド K.シプラー (著), 森岡 孝二 川人博 肥田美佐子 (翻訳) 『ワーキング・プア―アメリカの下層社会 』(岩波書店)。約400ページ、上下二段組という大部の本だったのですが一気に読みました。セーフティネットが少ない社会での貧困とはどういうことか。機会平等が売りだったはずのアメリカ合衆国で、富める者はより富むように、貧しい者はより貧しくなっています。貧困は本人の怠惰のせい、社会制度のせい、などと単純化はできず、実際には原因が入り組んでいます。余裕資産があればリカバーできるはずの少しの誤算や失敗が貧困層には致命傷となると。確実に日本も同じ流れの中にいるので読んでいて恐怖を覚えました。また、後日談が岩波書店サイトに掲載されているのですが、決して明るい話ではないです。うう。