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毎回作風が違う平山瑞穂の新作『冥王星パーティ』。どの作品も出てくる脇役が奇天烈だけど現実にいそうで(そして作者の安っぽい人間への悪意もにじんでいて)印象に残ります。この作品では望月がそうだったです。秋里和国の美男の登場人物がリアル世界に出てきたらこういう感じになるような。男の趣味がだめだめな都築祥子とおたくで挙動不審で一生恋愛なんてできないと信じている(けれど、後に自己改造によりイケテル君に変身する)桜川衛が出会い、すれ違うお話。

「やり直しなんか、きかないんだよ」(略)
「自分がつけてきた足跡を、消すことなんかできない。そのときどきに自分が取った選択すべてが重なり合って、今の場所に自分を立たせてるんだよ。だから……」
実際には声にならなかったその続きを、衛は頭の中で聞いた。
だから、そこから改めて足を踏み出すよりほかにないのだ。
(p.282-283より)

失敗をなかったことにできる、のではなくて、失敗は失敗だけれでも、そこから前へ進むことができるというメッセージ。また、コダーイ『ハーリ・ヤーノシュ』のツィンバロムが作中に何度か出てきます。ツィンバロムって中国の楊琴(ヤンチン)と親戚の楽器ですね。

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2007年03月22日 06:56に投稿されたエントリーのページです。

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