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ネット言論で違和感を覚えるのが、暗黙的に以下のような前提があるように見受けられるところです。

・若い頃に成功したらそのまま逃げ切れる(実際は中年以降にそれまでの立場に関わらず、突発的な事情などで転落する人も少なくありません。ワーキングプアやホームレスで元管理職や元社長の人もいます)

・20代~30代の状態で老後も過ごせる(自分に介護が必要になる可能性を想定している人が少ない。ぎりぎりのローン組んでマンション買ったあと、自分が要介護になったらどうするつもりなんでしょう?誰か助けてくれる人をかなりの確度で確保しているのでしょうか。配偶者や子供は本当に逃げないんでしょうか)

・自分の価値は増える一方だ(記憶力や体力ははっきり衰える一方、社会全体として経験知が軽んじられる傾向にあるので、市場で通用する独自性を育て続ける努力と創意工夫がないと、年齢が上がるにつれ、総合的な価値は落ちます)

ワーキングプアは他人事ではないと私は思っていて、リスクヘッジを日々考えている次第。年齢を重ねるとただでさえ健康上のリスクが増えるのに、職業生活でも年齢を重ねることが必ずしも豊かさに結びつかず、逆にリスクになってしまうだなんて嫌な時代だと思いますが、仕方がありませぬ。というわけで宝島社新書の下流社会シリーズをまとめ読み。

・門倉 貴史 『ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る

統計をベースにしたワーキング・プアの実情の紹介、個別インタビューによるドキュメント、ワーキングプア問題解決への提案など、読みごたえあり。

・三浦 展『格差が遺伝する! ~子どもの下流化を防ぐには

インターネットリサーチの結果を元にした、格差再生産の分析レポート。母親にだけ聞いているので実情とはやや違うところもあるんじゃないかと思うのですが、世代間の遺伝(エリートはよりエリートへ、下流は下流のまま)の傾向が読み取れて暗澹たる気持ちになりました。

関連エントリ:ワーキング・プア アメリカの下層社会
http://www.chimimo.com/2007/03/post_32.html


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2007年05月19日 21:59に投稿されたエントリーのページです。

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