JAISTの講義は「研究とは何ぞや」について学生に理解させることをすごく意識しているように思います。基本からしっかりしごくといいますか。先生方も教育者であると感じることが多いです。この講義もその一環。
講義タイトルからは定量/定性調査手法についての実践的な内容の講義をやるように見えるのですが(実際にそういうところも扱いますが)、隠れテーマとして「いかに学術論文を読み、書くか」が入っていました。時折ぶっちゃけネタでなごませ、親近感を抱かせつつ、研究とは何か、論文を書くとはどういうことかを語る授業です。社会人にはこういう意識改革のための授業って必要だなあと思いました。
講義の中に出てきた言葉で印象に残ったのが、「学は術ではない」。
いや、その通りでございます。時間がないからと言って、HOW-TO、すなわち「術」ばかりあれやこれやと追いかけても、そんなものはあっという間に陳腐化しちゃいます。そして術をとっかえひっかえ追い続けた自分は単に思考の足りない、浅いままの人間なんですよ(正直、Web業界はそういう人間の集まりで、とほほです)。私は今の年齢近くになるまでそのことに気づかず、ずーっと不全感を持ち続けていましたけど。やっと自分が必要としていたものについてわかってきた感じです。かといって研究する人にちゃんとなれているかというと、まだまだなんですけどね。