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沼上 幹『組織戦略の考え方-企業経営の健全性のために』(ちくま新書)読了。

日本型組織戦略についての入門。すばらしくわかりやすいです。また、自分の手を汚さず、外から論評するだけの野党的な考え方を徹底的に否定していて好もしいです。企業人は自分の企業のへぼさをわかっていないわけではなく、へぼさの中でも改革をなんとかやっていかなくてはならないのですから。

印象に残った部分のメモ:
・組織設計の基本は官僚制であり、それが創造性・戦略性を支える足腰。官僚制すらできていない組織は凡ミスを連発する(官僚制が老化しきちんと機能しないのが悪)
・『ザ・ゴール』のボトルネック論は意思決定プロセスにもあてはまるのではないか
・組織構造を変えることは問題を解決しない、問題を解決するのは常に人
・マズローの欲求階層説で忘れられがちなのは「自己実現欲求」の前に「承認・尊厳欲求」が満たされている必要があること
・公共財・集合財にフリーライドしてくる人に注意
・大きな組織の枠組みや基本ルールはトップでなければ変革できない。会社固有の強みを代表してきた組織の枠組みなどはミドルでは破壊することはできない
・組織に腐敗傾向をもたらすメカニズムとして、「ルールの複雑怪奇化」と「成熟事業部の暇な秀才」がある

自分が今まで勤めた会社で明確に誰が見ても腐っているとわかるのは1社だけだったのですが、本当にいましたよ、ルールだけにうるさい宦官みたいな人。


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2007年07月15日 15:28に投稿されたエントリーのページです。

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