調査をするにあたってまず心構えをつくろうと思い、三冊まとめて読みました。
新書ブームで良書がたくさん出ていて助かります。
・谷岡 一郎『「社会調査」のウソ-リサーチ・リテラシーのすすめ』(文春新書)
・谷岡 一郎『データはウソをつく-科学的な社会調査の方法』(ちくまプリマー新書)
・好井 裕明『「あたりまえ」を疑う社会学-質的調査のセンス』(光文社新書)
社会学でいうところの「事実」は変数が非常に多い蓋然性の世界であり(=白黒はっきりしない世界)、また人により実際に生きられている「現実」でもあるため、量的調査をやるにしても質的調査をやるにしても、単純化・過剰な一般化に陥らないよう注意が必要で、繊細さと慎重さを要求されます。
私は常に周囲を見回して気を張っていないと普通からすべりおちてしまうと感じながらずっと生きてきたので(処世術として、最近、世間一般のいわゆる「普通」への違和感を過剰に表現しなくなっただけ)、普通やあたりまえを疑うという態度は身についていると思うのですが、だからといってそういう自分が他者をカテゴリー化して決めつけの目で見ていないかというと、決してそうではないなあとか。