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2008年04月 アーカイブ

2008年04月06日

近況。

この1月~3月にかけて何をしていたかについてどこにも書いていないのでまとめておきます。

・前職を12月末に退職しました。itojunさんの件、自分の中ではまだずっと考えています
 (しつこいんでひっかかったことは絶対に忘れない)。

・JAIST MOTは1年でやめました。うおお。やるって宣言していて途中でやめるのって
 すんごく恥ずかしいぞ。挫折だぞ。蹉跌だぞ。ごめんなさいだぞ。でもいろんな意味で
 とても勉強になりました。あと、社会学は今後も勉強し続けます。

・社長が超有名な某ベンチャーを2008年1月~3月お手伝い。そこで学んだこと。
  ・少数精鋭超重要。精鋭以外の人は入れてはいかん!
  ・アイデア→(キャズム)→事業化→(キャズム)→スケール化
  ・トップの価値観を咀嚼して消化せずに丸呑みできるためにはある意味才能がいる。
   自分には絶対にできない。言語化した時点で分析入っちゃうから。
   そして丸呑みした集団ってカルト集団っぽくなるのですね。or モーレツ社員(死語)?
  ・広報/マーケティングが下手だけど地道にコツコツやっている会社と常に取材が入って
   注目度満点で華やかだけれど中身がスカスカな会社とでは、自分は前者を常に選ぶ。
 
・書いてみれば至極当たり前のことばかりなのですが、実体験しないとわからないのが自分で
 あります。人生、経験してなんぼやと思うのであります。

・「なんで会社をやっているのかというと、家族以外に友達がいなくて孤独だから。会社に
 行くと自分を待ってくれている人がいるから」というのがその社長の言葉。金持ちでたくさん
 知り合いもいて、義理人情人助けも欠かさず、大勢に慕われている人にしてこの言葉。
 もしかしたら若干ポーズも入っているのかもしれませんが、泣けました。

・社長になったとしてもそうなんだったらリーマン(マンじゃないけど)の自分はどう働く
 目的をつくっていけばいいのだろう。

ソフトウェア開発者採用ガイド

Joel Spolsky著、青木 靖訳『ソフトウェア開発者採用ガイド 』(翔泳社)読了。薄い&おもしろいのであっという間に読める本です。

ご存知Joel Spolsky氏が、自分の会社Fog Creek Softwareでの採用経験にもとづいて書いた良い開発者を採用するための本。

この本の後半にある「どうやって優れた開発者を遇すればいいのか」については、この本に書かれている内容以外にもいろいろ思いつくのではないかと思うのです。下記の点だけが認識されさえすれば。

少数の優れたプログラマの代わりにたくさんの凡庸なプログラマを使うことの本当の問題は、いかに多くの時間をかけようとも、優れたプログラマの作り出すものが彼らには決して作れないということだ。アントニオ・サリエリが5人いても、モーツァルトのレクイエムはできないのだ。決して。たとえ100年かけようとも。(p.10より)

これは真で、開発者だけの話だけではなく、技術者やクリエイター一般に広げてもあてはまることだと思います。そして、たぶん日本だとこういう話はまったく通らなくて「贅沢を言うな、今いる社員を育てろ」と言われることも多いはず(自分はいろんな会社で中間管理職としてずっとこう言われてきました)。でも育てられる人とそうでない人って明確に違うと思うのでした。大企業だとまた別かもしれませんが、ベンチャーだと本当に社員が精鋭であるかないかは死活問題になります。

2008年04月07日

プロマネ人間力本2冊。

プロジェクトの成功をもたらすために必要な2つの要素のうちプロジェクトマネージャー(以下、PMと記します)の「人間力」について書かれた本を2冊読みました(ちなみにもうひとつの要素はプロジェクトマネジメント「技術」)。

Steven W. Flannes / Ginger Levin著、PMI東京支部/吉沢 正文 (翻訳) 『プロジェクト・マネジャーの人間術』(iTEC)。
主な内容はチームのモチベーションアップ、メンバー個々人のコミュニケーションスタイルの違いとその対応策、コンフリクトマネジメント、PMのストレスマネジメント、PMのキャリアマネジメントなど。はじめてプロジェクトマネジメントを行う人がこの本を読んですぐさま人間力が身につくとは考えにくいですが、自分がプロジェクトでぶちあたった壁について整理・分析し、その後のパフォーマンスを改善していくにあたって参考になるのではないかと考えます。アマゾンの書評では文体が不評ですけれど、自分は問題なく読めました。

伊藤 健太郎『プロマネはなぜチームを壊すのか-知っておきたいプロジェクトのヒューマンスキル』(日経BP社)。
「問題発生を事前に防ぐ」「問題が発生してしまった後にはどう適切にそれを解決していく」ためのPMのヒューマンスキルについて述べられています。第3章「言葉のパワーとメンバーのモチベーション」は重要。言葉の影響力は甚大で、PMの言葉ひとつでチームメンバーのモチベーションは変化する、というところ、非常に心当たりが。また、第5章「組織が提供すべきサポート」は、PMの上司がプロジェクト支援する際に読んで役立つのではないかと思いました。

自分は長年Webサイト構築・リニューアルプロジェクトを回してきているのですが、Web制作方面ではあまりこういうコミュニケーションや人間力関連の本はないような気がして、読んでいてとても興味深かったです。これまで自分ひとりで悩みつつ下した決断は間違っていなかったと確信が持てたり、あるいは、これしかないと当時は考えていたけれど他の方法もあったんだ、と気づいて反省したりもしました。


2008年04月11日

かけがえのない人と会社本2冊。

世間的な評価や風潮を見直すことを提案する本を2冊読みました。

上田紀行『かけがえのない人間』(講談社現代新書) 。人間を交換可能な消耗品、使い捨て可能とみなす考え方、およびそこから生まれる息苦しい社会へのプロテスト。高みからの説教ではなく、情けない、ネガティブなご自分の体験をも含めて書かれているところに感動します。読みながら「社会人生活の中で自分はいつのまにか他人からの評価を最終目的としてしまっているのではないか」と自らを振り返ってみたり。関係ないですが、著者の上田氏は「癒し」という言葉の言いだしっぺであり、春風亭小朝の従兄弟だとのこと。へー。

坂本光司 『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)。著者は法政大学大学院の教授で、6000社以上の中小企業を訪問調査している方。

「株主重視、短期間に業績を上げるためには社員の使い捨て(リストラ)も辞さない」というのが昨今の風潮。企業間競争の激化で社員に優しくできるほど企業に余裕がなくなっているとよく言われますが、この本では、社員や地域を大切にしながら長期的に業績を上げ続けている優良中小企業が紹介されています。障害者の方々を50年採用し続けて成功している会社、斜陽産業の中でも48年間増収増益を続けた会社、日本でもっとも辺鄙なところにありながら世界中からお客様が訪ねてくる会社など。社員を大切にすることと業績を上げることは両立可能であり(というか、高業績を長期間上げ続けるために社員を大切にすることは必須)、やりようによっては衰退産業やシャッター商店街の中でも成功できるという実例を示していて、大変心強いと感じました。

2008年04月14日

低コストビジネスとしての農業本2冊。

外資系サラリーマンから専業農家に転じて成功している杉山経昌氏の本を2冊読みました。

農で起業する!―脱サラ農業のススメ』と『農!黄金のスモールビジネス』。いずれも築地書館発行。

外資系出身の方(モトローラの元営業統括部長!)であるため、営農計画シミュレーション、プロダクトミックス、計測器を使っての土壌管理、PERTやQC/QAなどの発想の応用、SOP(スタンダードオペレーションプロシージャ=標準作業手順書)など情報化・効率化できるところはとことん効率化しているところがすごいです。これらはあくまでムリとムラを省くためであり、適正規模のビジネスを行うためのもの(目標が週休4日)。そして、効率一本やりで人間味に薄かったりするわけではなく、観光農園で消費者と直接触れ合ったり、生活や趣味のネットワークをつくり、日々の生活を心から楽しまれているところがすばらしいのでした。

特に印象に残ったのは次のフレーズ(農!黄金のスモールビジネスのp.99-100より引用)

最高品質の果実を収穫した農家がビジネス的に最も成功するわけでもないし、最低品質の果実を生産する農家が最低の収入を得るわけでもない。 顧客の満足度においてももちろん同様である。 一年間の生産販売活動を通して我々は何百という意思決定のセットを処理する。 結果は意思決定群の成果の総和になる。 農業で成功するためのベストミックスは、 経営管理:マーケティング:物作り=40%:40%:20% である。 物作りが最高であろうが最低であろうがそれは結果に20%しか投影されないことを肝に銘じよ! 成功するか否かは、経営とマーケティングという80%結果を左右する意思決定群にかかっている。

農業に限らず、スモールビジネス全般の経営の参考になりそうです。

2008年04月16日

にょろにょろ


本当に「にょろにょろが群生しているのか、立川?」と思いました:-)。

2008年04月18日

移転しました。

以降、新しいエントリーはhttp://www.chimimo.com/retroengine/で書きます。

お手数ですが、移動のほど、よろしくお願いします。

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