プロジェクトの成功をもたらすために必要な2つの要素のうちプロジェクトマネージャー(以下、PMと記します)の「人間力」について書かれた本を2冊読みました(ちなみにもうひとつの要素はプロジェクトマネジメント「技術」)。
Steven W. Flannes / Ginger Levin著、PMI東京支部/吉沢 正文 (翻訳) 『プロジェクト・マネジャーの人間術』(iTEC)。
主な内容はチームのモチベーションアップ、メンバー個々人のコミュニケーションスタイルの違いとその対応策、コンフリクトマネジメント、PMのストレスマネジメント、PMのキャリアマネジメントなど。はじめてプロジェクトマネジメントを行う人がこの本を読んですぐさま人間力が身につくとは考えにくいですが、自分がプロジェクトでぶちあたった壁について整理・分析し、その後のパフォーマンスを改善していくにあたって参考になるのではないかと考えます。アマゾンの書評では文体が不評ですけれど、自分は問題なく読めました。
伊藤 健太郎『プロマネはなぜチームを壊すのか-知っておきたいプロジェクトのヒューマンスキル』(日経BP社)。
「問題発生を事前に防ぐ」「問題が発生してしまった後にはどう適切にそれを解決していく」ためのPMのヒューマンスキルについて述べられています。第3章「言葉のパワーとメンバーのモチベーション」は重要。言葉の影響力は甚大で、PMの言葉ひとつでチームメンバーのモチベーションは変化する、というところ、非常に心当たりが。また、第5章「組織が提供すべきサポート」は、PMの上司がプロジェクト支援する際に読んで役立つのではないかと思いました。
自分は長年Webサイト構築・リニューアルプロジェクトを回してきているのですが、Web制作方面ではあまりこういうコミュニケーションや人間力関連の本はないような気がして、読んでいてとても興味深かったです。これまで自分ひとりで悩みつつ下した決断は間違っていなかったと確信が持てたり、あるいは、これしかないと当時は考えていたけれど他の方法もあったんだ、と気づいて反省したりもしました。