外資系サラリーマンから専業農家に転じて成功している杉山経昌氏の本を2冊読みました。
『農で起業する!―脱サラ農業のススメ』と『農!黄金のスモールビジネス
』。いずれも築地書館発行。
外資系出身の方(モトローラの元営業統括部長!)であるため、営農計画シミュレーション、プロダクトミックス、計測器を使っての土壌管理、PERTやQC/QAなどの発想の応用、SOP(スタンダードオペレーションプロシージャ=標準作業手順書)など情報化・効率化できるところはとことん効率化しているところがすごいです。これらはあくまでムリとムラを省くためであり、適正規模のビジネスを行うためのもの(目標が週休4日)。そして、効率一本やりで人間味に薄かったりするわけではなく、観光農園で消費者と直接触れ合ったり、生活や趣味のネットワークをつくり、日々の生活を心から楽しまれているところがすばらしいのでした。
特に印象に残ったのは次のフレーズ(農!黄金のスモールビジネスのp.99-100より引用)
最高品質の果実を収穫した農家がビジネス的に最も成功するわけでもないし、最低品質の果実を生産する農家が最低の収入を得るわけでもない。 顧客の満足度においてももちろん同様である。 一年間の生産販売活動を通して我々は何百という意思決定のセットを処理する。 結果は意思決定群の成果の総和になる。 農業で成功するためのベストミックスは、 経営管理:マーケティング:物作り=40%:40%:20% である。 物作りが最高であろうが最低であろうがそれは結果に20%しか投影されないことを肝に銘じよ! 成功するか否かは、経営とマーケティングという80%結果を左右する意思決定群にかかっている。
農業に限らず、スモールビジネス全般の経営の参考になりそうです。