- 2008年9月 7日 16:39
小阪裕司『ビジネス脳を磨く 』(日経プレミアシリーズ)読了。
仕事上で必要性を感じ、日経MJ(旧:日経流通新聞)を8月より購読しはじめたのですが、連載記事の中では小阪裕司氏の記事がもっともおもしろいと感じています。その流れで新書も購入し読んでみました。
工業社会から感性社会への変容について豊富な事例を元に語っている本です。たぶん頭のかたくなってしまったビジネスパーソンがそれをほぐす(=違う思考フレームについて知る)ためには有用な本だと思います。また事例がことごとく興味深く、それこそ"ワクワク"させられるものも事実(日経MJの記事がおもしろいのも同じ理由からです)。
が、しかし第6章まで読むとこの本が営業本であるということがわかってしまいます。著者が主催している実践会へ誘導すること(あからさまにそうは書かれてはいませんが)が目的なのですね。そしてワクワクする実例はその実践会(相互扶助の会としてとらえるには参加費が結構高いです)の参加者から吸い上げられた例であるということ、なんだか神田昌典氏のやり方をバージョンアップしたものとして見えてしまいます。小阪氏の方がアカデミックな知を利用しているだけ洗練されているようですけれど。そうそう、「創発」も「状況に埋め込まれた知」も出てきておりましたよ。