アラフィフがいまどきの転職活動をやってみた(1)

ご無沙汰していました。いろいろあってなかなか更新できなかったのですが、片付いたので書いてみます。

タイトルの「アラフィフ」ですが、そうなんです、気づいたらすでにアラフォーではなくアラフィフになってたんですよ…(こわいよーこんなのでこんな年になっていていいのかよ…)。で、転職してしまいました(またかよ!)。その顛末について記録します。今回は1回め。

■前回の転職(前提)
「35歳以上の転職はコネを使え」と言われたりするんですが、これまで自分は転職回数が多いものの、コネは一切使ったことがありませんでした(というよりコネがねえ。コネ来ねー!あ、兄弟会社に移ったこともありますが、普通に一から履歴書送って普通に面接を受けましたよ)。

なので、前々職で会社を買収され、「マーケティング部なんていらねえよ」という話にいきなりなって(以前書いた「日本語教育能力検定試験」受けてた頃の話です)、途方に暮れたとき、元取締役で会社を辞めていた人から「一緒に学会事務局立て直し事業やってみない?」「私が事務局長やるので事務局の立て直しと運営を事務局員としてやってほしい」「ゼロから始めるのにすごく向いてるよね」と誘われてものすごくうれしくなったのです。これは憧れのコネ転職ではありませぬか!いやこのときにはコネの落とし穴に気づいておりませんでしたよ…。

関係ないですが、この元取締役はMBA持っている美女で性格もさっぱりしたとてもいい人。業務をばっさばさ改革していく馬力もある方で、一緒に仕事していた私は大好きだったのですが、なんだか周囲が異様に敵ばかりになっていたのがちょっと気になっていました。ただ、「業績良くないのに、旧態依然を善しとして改革をいやがる人たちばかりだから、改革しようとする人は嫌われるんだなあ」とのほほんと思っていました(結局会社が買収される羽目になってましたし)。社外には友人知人が非常に多い方だったので、気にしないようにしていました。

そして、実際に学会事務局で働き始めてみると、確かにゼロ(オフィスがらんどうの状態)からやるのは向いてました。大変だったけどおもしろかったのです。事務局には2人しかいない(上記の元取締役と自分)ということで、事務局業務のほとんどなんでもやりました。

自分は事務を専門にやったことがなかったので(Webディレクション・マーケティングが本来の仕事ですよ)、紙ベースの事務の世界に慣れるのに3ヶ月くらいは大変だったのですが、夢中でやるとなんとかなりました。学術総会の運営もやってみて(へっぽこだったのですが)なんとかうまく行きました。英文誌創刊しようとか書籍を出そうとか、新しい企画も出てきてすごく楽しかったのですが、あるときのミーティングで胸騒ぎを感じました。「理事長がものすごく疲れているように見える、十年来知っているけれどあんな感じの理事長を見たことがない」事務局長がそう言ったのです。今思えばそこがターニングポイントでした。

(2)へ続く。

できるだけ時間と労力とお金を掛けずに日本語教育能力検定試験に合格する方法

ご無沙汰してしまいました&突然ですが、平成24年度日本語教育能力検定試験に合格したので、その顛末について記録しておこうと思います。

受験の動機
そもそもなんで受験したの?ですが、2012年に入り、本職のあまりの達成感のなさ(&トップの入れ替わりなどによるぐだぐだ具合)から「何か自分で勉強してみるかなー」「どうせ勉強するなら資格でも取ってみっかー」「とりあえず合格したらなんらか達成感あるよねー」と思ったのがきっかけです(安直)。と言っても短気な自分のことですから、何年もがんばって勉強を続けないといけないものは絶対無理。ということで「興味が持てる内容」&「勉強方法を工夫すれば短期で合格できる試験」を探して日本語教育能力検定試験を受験してみることにしました。

あと、再度海外に出て働きたいなあとうっすら考えており、「日本語教師ならどこかで必ず働き口がある」というのも受験の理由のひとつです。ただとても大切な仕事のはずなのに、国内でも海外でもお給料低めなんですよね、日本語教師って…(泣)。

前提条件
日本語教育能力検定試験対策講座をやっているスクールに通うことも考えましたが、どこも費用が高額です(注:検定試験対策だけを行うのではなく、文化庁指導の日本語教師養成講座420時間に対応しているスクール多いです。今回は検定試験合格だけを目指したので420時間の方は視野に入れませんでした)。自分はあまりお金を掛けられなかったので、通信講座をメインにすることに。そして大学受験時の経験から、自分が何かを本気で集中して勉強できるのはMAX6ヶ月であることを知っていたため(現役時代はこれに気づかず学力ピークが夏~秋になってしまって失敗しています)、今回は4ヶ月程度集中して勉強することにしました。

日本語教育能力検定試験の特徴
(1)出題範囲がむやみやたらと広い
 【参考】日本語教育能力検定試験 出題範囲(スペースアルク) http://www.alc.co.jp/jpn/kentei/hani/
(2)日本語ネイティブの直感や一般常識で答えられる問題も毎年出題されるが(4~5割くらい)、当然それだけでは合格できない
(3)口腔断面図の学習が必須の音声問題が毎年出題される
(4)自分の意見を論理的に説明する小論文問題がある

あと午後の試験III(文章問題+小論文)が山盛りなので、「ちゃっちゃか解く+小論文用の時間配分をしとかないと時間足りなくなるよ」とかでしょうか。

学習方法
上記(1)の「出題範囲がむやみやたらと広い」をカバーするために、アルクの「NAFL日本語教師養成プログラム」を受講してテキスト24冊をとりあえず全部読みました。メインの対策はこれだけです。

あとは過去問を解くのと、補足的にアルクの日本語教育能力検定試験対策イベント(直前対策など)や模擬試験(アークアカデミー)に参加しました。

学習スケジュール
7月~8月
・7/1より学習スタート。テキストの薄いものは1日1冊、厚いものは2-3日で1冊を読んで理解&不明点は付箋つける・ノートに簡単にまとめる&都度小テスト提出。夜1-2時間と通勤時間を使う感じで大丈夫でした。小論文を含めて8/31までにNAFLの課題は全提出。

途中駆け足になったり、消化不良の単元もありましたが、当初立てたスケジュール通り修了できました。ここで自分の弱点は音声分野だということが判明。逆に小論文はどんなお題がきてもほぼ書けることがわかりました。

9月
9月は過去問(市販されており、簡単に手に入るのが良いところです!)と苦手分野克服(音声対策問題集を追加購入)と暗記にあてました(午前の問題Iは正直かなり暗記が必要です)。9/2にアークアカデミーの全国統一模擬試験を受験。総合的な点数が良かったのと、小論文の模範解答に選ばれるなどしたため、割と自信がつきました。ただこの結果が良かったせいで途中ちょっと気持ちが緩んでしまったところもあります。音声は相変わらず何回模擬テストCD聴いてもだめだめで、落ちるとしたら音声問題のせいだな、と思っていました。

10月
9月末にアルク主催の直前対策イベント(2日間)に出席し、音声で最低限クリアすべき情報を入れた口腔断面図の作り方がようやくわかりました(気づくの相当遅いです…でもNAFLだけやっているとわからないですこれ)。A4ペラで自作の口腔断面図(覚えやすい順に配置)を作り、トイレに貼るなどして暗記。「音声で万が一他の問題が出題されたら捨てる」ことに決めたところ、ものすごく気持ちが楽に!その反面、ノートに何度書いても覚えられない暗記項目などがあってちょっと凹んだりも。同じことを7月から3回書いてあったりしました…いいんだ…最終的に覚えられたから…。

受験当日(10/28)
寝坊したわけでもないのに朝ゆっくりしすぎていてダッシュで試験会場に駆け込むことに(精神的に良くないのでおすすめしないです)。着席はぎりぎりセーフ。時間配分は模擬試験などで把握していたので無理なく取り組むことができました。苦手な音声問題、ぎりぎりまで口腔断面図を睨んでおき、解答時間がスタートしてすぐ忘れる前に問題用紙にがーっと書き込んでおくというワザでなんとかクリア。他にも、毎日のように見ていたJICAのWebサイトから出題されるなどラッキー問題が!(注:ええっと私今回の試験に関係なく、昔からストーカーのようにJICAのサイトを見ています…いつかシニア海外ボランティアに参加したいと思っているから)

まとめ
・費用:十数万円程度(内訳:通信講座+書籍+問題集+イベント参加+模擬試験)
・期間:4ヶ月弱

平成24年度の場合、合格率が23%でした。40代でも、暗記力衰えがちでも、苦手分野があっても、集中して勉強したら受かるんだ、ということがわかったのが収穫です(この試験は高年齢の方も多く受験されています)。NAFLは出題範囲を効率良く網羅するのに適しており、選んだことに後悔はないのですが、音声分野がわかりにくい・情報処理分野の内容が古いなどの問題点も感じました(最新情報はあまり出題されないので実質的には問題ありませんでしたが)。

また、実際日本語教師として働く場合には、検定試験対策の座学だけではもちろんだめで、実習体験が必須だと思います。今後そのあたりを補っていこうと計画しています。

DNS浸透したっぽいのでHello again, world!

というわけでwww.chimimo.comで表示できているはずです。

今回の移転理由。

インド・中国にいたときに日本のクレカを使いたくなかったので(日本の銀行の残高を管理したくなかったから。もっと言うとインドから海外送金するのがとってもめんどくさかったからです。中国から日本への送金の方はやってみたら簡単でしたけれど、手数料が結構かかってもったいなかったのでやっぱりあんまりやりたくなかった)、無料のDNSサービスEveryDNS+無料の忍者ツールズという無料コンビを使っていたのですが、帰国したので有料サービスを使っても大丈夫になりました。

なので忍者から移転したいなあと考えていたのと、EveryDNSが8月31日でDynDNSに吸収されて無理やり有料になってしまうというのがちょっと嫌な感じ(有料を使ってもいいというのと先方から無理やり有料にされるというのは違う!)だったので、よろしい、ならば両方移転だ、ということでアカウントを以前作ったまま放置していたTumblrにお引っ越ししてきたわけでございます。ちなみにDNS管理は無料プランがあり、かつEveryDNSからの移転キャンペーンをやっていたDozens(twitterでお声掛けいただきました…)を使っています。

テンプレートがレトロエンジンのタイトル通りレトロなものにできてとても満足。更新意欲がまた湧いてくるといいな。

Tumblr:htttp://www.tumblr.com/
Dozens:http://dozens.jp/

上海で本を買う

上海には日本人の方がそりゃあもうたくさんお住まいで上海ブログもすでに星の数ほどあるので、ただでさえ更新意欲が薄れているブログに新しいことを書こうという気持ちがより一層薄れているのですが、放置して書かないままでいると広告が出てしまうというプレッシャーにさらされているため何か書きます。そうだ。ご本の話だと書けるよ、きっと。

昔は中国の書店といえば新華書店と露店くらいしかなかったのですが、今の上海には選択肢がたくさんあります。でも大多数は中国語の本、次に多いのは英語の本で日本語書籍はそれらに比べるとあまり売られていません。その代わり、文学から実用書・イラストエッセイ・自己啓発書・ダイエット本に至るまでいろいろな日本の本が中国語に翻訳されています。今、日本の歴史小説が人気らしく、主だった日本の歴史人物の本がいろいろ並べられていてすげえと思いました(司馬遼太郎『燃えよ剣』(!)が平積みになっていたりするんですよ)。

具体的にどういったところで本を売っているかというと。

福州路(上海の書店街)
上海の書店街は福州路(外灘・豫園の近く)。文具、画材などを扱うお店も豊富にあります。以下は代表的な2店。
上海書城
総合書店。でかいです。
外文書店
英語・日本語の本、外国人向け中国語学習教材などが豊富。英語のペーパーバックや写真集などはここで買うのがお薦め。
※古北にも外文書店がありますが、小さい上に品揃えが良くないです。

[参考]
「福州路」–上海随一の書籍文具街 -Part 1-(新上海人的編集生活より)
http://tnkoumei.typepad.jp/china/2006/05/post_a4b3.html

徐家匯の総合書店
上海の繁華街・徐家匯のデパートの中に大きな総合書店(チェーン)が入っています。
大衆書局(美羅城内) 
お気に入り。外国の翻訳小説たくさんあります。東野圭吾はともかく、渡辺淳一がなぜそんなに多いの…。
新華書店(港匯広場内)
ヤングアダルト本コーナーがあって涼宮ハルヒの翻訳版が置いてあったのを見ました。

おたく本・雑誌
上記の書店にはおたく系の本があまりなかったのでおかしーなーと思ったら、そういう本は別に売っているところがありました。老西門の上海文廟(孔子廟)前の通りの書店や露店。本やDVDだけではなく、文具やフィギュアやコスプレ衣装などのおたくグッズ売っています。若者が多いところに行けばあるようなので、他にも大学のそばなどにあるのかも。

上海文廟(入場料10元)の境内で日曜やっている古本市ではBLコミックスを売っています(新品あり)。内蒙古人民出版社のやつはちゃんと版権取っているみたいですが、台湾でコピーして作っているようなあやしい本(繁体字でした)も混じっていたり。日本で11月発売の本が1月上旬にはもう翻訳されて並んでいました。はやっ。
※日高ショーコが日高シューコになっているのは本当に版権とっていてそれなのか?え?と問いつめたいですが…。

[参考]
上海文廟~古本市場を訪ねて~(Shanghai Explorerより)
http://www.explore.ne.jp/feature/wenmiao.html

英語のペーパーバックは、カルフール前など外国人が多いところの露店でも売っています。ラシュディやインド人著者の本を何冊か見たのでもしかしたらインドから持ってきたりしているのかな?あと浦東にはまだ行っていないので、浦東の書店を今後発掘していきたいです。

Landmarkに行くべし!(ムンバイで本を買う~アップデート)

以前書いた「ムンバイで本を買う~地球の歩き方には載っていない書店ガイド」にアップデートがありましたのでお知らせ。最強の書店がムンバイにできました!それはLower Parel(W)にあるLandmarkです。

【参考】Store Review: Landmark (Mumbai Bossより)

GAPやDiesel(両方ともムンバイ初出店の店舗)などが入っている高級ショッピングモール The Palladium(Phoenix Mills Compoundというショッピングモール街の中にあります)の地下1階がまるまる書店になっていて、書籍はおろか、DVD・CDなどの品揃えが大層豊富なのです。クラシック音楽好きにはインドは暮らしにくい国なのですが(大抵の店にはベートーベン・モーツァルト・バッハ・チャイコフスキーなどのメジャー作曲家のメジャー曲CDか、名曲セレクションCDしか置いていません)、他の店では見たことのないほどクラシックCDも揃っています。ナクソスもあるよ!あと、インドではあまり見かけないモレスキンの手帳もこの書店には置いています。

書籍の品揃えもすばらしいのですが(でも米国作家作品でちょっと前のものは弱いかも。この書店に限らず、インド書店全般でそうなんですが)、トイレ・椅子も完備でゆっくり本が選べるのもいいところ。カフェは書店内にはありませんが、同じモール内や近辺にいくつもあります。週末をこの書店で過ごすというムンバイっ子も多いという噂(日曜に行ったら同じ会社の人に会いました。エディターはご本たくさん読みますね)。

というわけで、ムンバイに来られたらこのLandmarkにお立ち寄りください。Lower Parelはムンバイ中心にあるChurchgate駅からWestern Railway(近郊列車)に乗って6駅。Western Railwayの列車は最近新しくなって、英語で次駅を案内する車内アナウンス付きになったので旅行者の方にもハードル高くないと思います。

ムンバイで本を買う~地球の歩き方には載っていない書店ガイド

ムンバイは大都市で書店もたくさんありますが、長期滞在ならともかく、旅行者として短期間滞在するだけの場合、なかなかこれという書店が探しにくいのではないかと思います。ガイドブックに載っている書店があまり良くなかったりするケースもありますし。そこでおすすめ書店をいくつか紹介することにしました。

書店の良い悪いの判断には個人の趣味も入ってくると思いますが、ここでは蔵書数の多寡だけではなく、本の配列や棚の配置がわかりやすく、目当ての本を見つけやすいかどうかという方向から考えています。インドで売られている本の9割は英語の本で、英語非ネイティブにはうずたかく積み上げられた本をタイトルだけでスキャンするのは苦しいので。

CST

写真のCST駅(チャトラパティ・シーヴァージー・ターミナス)からフォート方面(南)に向かって6-7分程度歩くと道路の右側にいくつか書店が並んでいるのが見えてきます。

Mumbai Bookstore-bookzone

Bookzone。中堅書店といった感じで、薄く広くいろんな分野の本を置いてある感じ。自分が行ったときにはAmitav Ghosh(アミタヴ・ゴーシュ)のペーパーバックがずらりとあったのが目をひきました。

Mumbai Bookstore-computer_book

Computer Bookshop。名前の通り、コンピュータ専門書店。店頭からは見えませんが、奥にO’reilly(オライリー)本がたくさんあります。

さらに南へ進むと、Flora Fountain(Hutatma Chowk)という交差点(交差点の真ん中にこんな像があります)があるので、右折するとすぐ露店の書店がたくさんあるのに気づくはず。

Mumbai Bookstore-bookstall1

Mumbai Bookstore-bookstall2

今ムンバイは雨季なので本をぬらさないようビニールシートで覆われていますが、激しく降ったときにはこれではちょっとまずそうです。露店には珍しい本はあまりなく、主にベストセラーの中古ペーパーバックが売られています。

そのままずんずん直進すると右手にChurchgate(チャーチゲート)駅、左手にEROS Cinema がどーんと登場。

Eros Cinema

EROS Cinemaの建物。関係ないですが、ムンバイでタクシーに乗るときは、目的地の近くにある映画館の名前を言うと運転手にわかりやすいと思います(外国人に有名な観光地でも運転手が知らなかったりするので。例:ガンジー博物館のマニ・バワン)。もうひとつ関係ないですが、今かかっているヒンディ映画のKamineyはおもしろいのでおすすめです。

Mumbai Bookstore-oxford1

EROS Cinemaの左をずっと南に行き、つきあたった大きな道を右折すると、Oxford Bookstoreが。インド全国チェーンのお店ですが、中にカフェ(Cha Bar。紅茶・ウーロン茶・日本の緑茶などいろんなお茶がポットで出てきます。サンドイッチなどのスナックも食べられます)もあり、ゆっくりくつろぐのにもってこいです。本はもちろん、DVDやVCDなどの品揃えも豊富。惜しむらくは、お客が使えるトイレがないこと。トイレさえあればここが一押しなのですが。

Mumbai Bookstore-kemp's corner Crossword1

Mumbai Bookstore-kemp's corner Crossword2

じゃあ一押しはどこなのかというと、フォートから少し離れますが、マニ・バワンや沈黙の塔(ゾロアスター教の鳥葬施設)のそばにある、Kemp’s Corner(最寄駅はGrant Road)のCrosswordです。ここもチェーン書店で、ムンバイだけでも17店舗もあるそうです。2階にカフェがあって、脂肪分ゼロのヘルシーなパンもテイクアウトできたりします。客用トイレもあるので安心。テーマ別にセールをよくやっています。

その他、郊外のショッピングモールの中に入っている書店にも意外な掘り出しものがあったりするので油断できません。観光ではムンバイ郊外まで足を伸ばすことは少ないかもしれませんが、機会があればぜひお立ち寄りください。

Mumbai Bookstore-odyssey

おもちゃ屋かー!みたいな外観ですが、Navi Mumbai(ナビ・ムンバイ)のショッピングモール中にある書店Odyssey

Mumbai Bookstore-vashi bookstore1

Mumbai Bookstore-vashibookstore2

こじんまりした個人経営書店(写真はVashi PlazaにあるVarsha Book Centre)も味がありますね。

【参考リンク】
Bookzone:http://www.bookzone-india.com/index.asp
Computer Bookshop:http://www.cb-india.com/
Oxford Bookstore:http://www.oxfordbookstore.com/
Crossword:http://www.crosswordbookstores.com/
Varsha Book Centre:http://varshabookcentre.com/

Life of Pi

Yann Martel"Life of Pi: A Novel“を読みました。翻訳版のタイトルは『パイの物語』。アン・リー監督によって来年(?)映画化されるらしいです(ソース1/ソース2)。

インド・ポンディシェリ(フランス領だったのでインドの他の都市とは雰囲気が違う街)の動物園経営者の息子であるPiが、家族とともにカナダに移民すべく太平洋を横断する貨物船に乗り込むのですが、この船が沈没してしまい、救命艇で漂流するはめになります。ところが一緒に救命艇に乗り込んだのは人間ではなく、シマウマやハイエナ、ベンガルトラだったから大変。なんでこういう動物たちがいたのかというと、Piの父親が動物園の動物も貨物船に乗せていたからなのですが(海外の動物園に売り飛ばそうとしていた)。そして動物たちと一緒の長い漂流の日々が始まります。

漂流が始まるまでの前半部分がちょっとつらかったのですが(読み返すと伏線がわかるのですが)、漂流が始まってからがとても手に汗にぎります。巻をおくこと能わず、でした。私は漂流の極限状態とか動物との交流などという話にはまったく食指が動かされないのですが(でもミーアキャットにもふもふされながら眠りたいぞ→そういうシーンあります)、それでもぐいぐい読まされてしまいました。そしてそれだけではないのがこの小説のすごいところ。ラスト。ああ素晴らしい。素晴らしいけど映画としておもしろく撮れるのかこれ。ユージュアル・サスペクツみたいにするのでしょうか。

2002年ブッカー賞受賞作。この本に限らず、どんな名作でもペーパーバックだと600円弱で読めるので英語圏はいいなあと思いました。もっとがしがしいい作品を読んでいくぞオラー!という気持ちになっています。

2 States – The story of my marriage

出す本出す本すべてベストセラー入りで、インドでは作家というよりむしろロックスターに近い扱いをされているらしいChetan Bhagat(投資銀行を退職して作家専業になったそうです)の新刊が書店に並んでいたのでさっそく読みました。作者の経験にもとづいたフィクションであり、以前の作品Five Point Someoneの後日談でもある本です。IIT卒業後、ビジネススクールIIMAに入学した主人公がそこで知り合った同級生と恋に落ち、彼女と結婚しようとするのですが、そこで出身地や所属するコミュニティの違いにより数々の誤解や障害が起きる、というお話です。

[裏表紙のあらすじより]
Love marriage around the world are simple:
Boy loves girl. Girl loves boy. They get married.

In India, there are a few more steps:
Boy loves girl. Girl loves boy.
Girl’s family has to love boy. Boy’s family has to love girl.
Girl’s family has to love boy’s family. Boy’s family has to love girl’s family.
Girl and boy still love each other. They get married.

インドでは地方ごとに言葉も違えば文化や習慣も違います。そのため、インドというひとつの国に住む同じ国民としての意識よりも、州・地方(例:パンジャビやタミール・ナドゥなど)に属しているという意識の方が強いため、こういう問題が起こりえます。実際、親が同じコミュニティ内で釣り合いを考えて相手を決めるお見合い結婚が主流で、恋愛結婚は少ないのだそうです。

この人の本、何がいいって重いテーマや人間の嫌らしいところを扱いつつ、3行に1回ギャグを入れて(ベタなギャグもありますが)、重苦しくしすぎないところかも。あとちゃんと若い人が行動を起こして問題を解決するところ。とても読みやすいです。若者層に支持されるのもわかります。

【参考リンク】
以前の書評:
One night @ the Call Center
Five Point Someone: What Not to Do at IIT

ヒトは食べられて進化した

日本に一時帰国した際に購入した、 ドナ・ハート / ロバート W.サスマン(著)、伊藤伸子 (訳)『ヒトは食べられて進化した』(化学同人) 読了。 

初期ヒト科は一般に考えられているような狩猟する側(Man the Hunter)ではなく、どちらかといえば肉食動物に狩られる側(Man the Hunted)だった、捕食(=他の動物から食べられること)の影響により人類は進化した、ということを化石や現存の霊長類の調査という2つの方向より明らかにしていくといった内容。人類、いろんな動物に食べられてきています。ライオン・トラ・クマ、あるいは絶滅した大型ネコ科動物の剣歯ネコからハイエナ・ジャッカル・ヘビ・ワニ・カンムリクマタカやオオトカゲにいたるまで。陸地だけではなく、水辺や空からの攻撃もあり、油断も隙もあったもんじゃありません。 

他の種に関してはすでに捕食の影響があるのは当然とされているし、よく調べると人類が食べられていたという証拠が多く残っているのに、人類の捕食についてなぜこれまで真剣に考えてこられなかったのか?私たちのものの見方は固定観念やキリスト教的「原罪」概念や19世紀の「文化的残存」概念(必須機能としての本来の役割を果たさなくなったにもかかわらず、今でも残り続けるような概念。例:現代人がスポーツ好きなのは遠い先祖が好んで狩りをしてきた記憶にもとづく、など)に縛られているからなのでした。 

人間をおいしく食べる動物(インドには今でもトラやらヘビなどが結構いるので危険です。国立公園のそばには近寄らないようにしよう…)について読んでいるだけでもぞっとしますが、証拠と証拠の隙間を埋めるモデルを考える際に、その思考がどれだけ時代精神なり偏見なりドグマなりにゆがめられるのかというところを想像してぞっとしました。一般向けの本ということで語り口が柔らかく(柔らかすぎるくらい)読みやすいです。