My Friend Sancho

インドの人気ブログ「India Uncut」の著者(元ジャーナリスト)であるAmit Varma(ムンバイ在住)が小説家に転じたということで話題の処女作『My Friend Sancho』を読みました。

インドでは近年、ライトかつお手ごろ価格の若者向け小説(これもライトノベルと言っていいのかな。「萌え」はないですが)がベストセラーになるということで(先日読んだChetan Bhagatの作品もこのカテゴリーに属します)こちらもベストセラー入りが期待されているようです。

主人公はムンバイのタブロイド紙(夕刊フジをイメージしてください)の事件記者。警察の誤認・誤射事件にうすうす感づいていても黙ってやりすごそうとしてしまうくらい警察とはずぶずぶの仲。

しかし、警察から父親をマフィアと間違えられて殺されてしまった娘が目の前に登場し、また、彼のボスも彼女の主張をタブロイド紙の紙面改革の一環としてとりあげることを決定してから、彼の人生は変わっていきます。

彼女と何回も会って父親の生涯について聞くうちに、最初はダサい貧乏人の娘と馬鹿にしていた彼女にだんだん気持ちが傾いていくものの、警察の主張(信憑性の高いタレ込みがあったことや状況証拠によりマフィアと判断。また担当の警察官が苦労人のいい奴だったりもします)と彼女の主張のはざまで苦悩するはめに。また、せっかく張り切って書いた記事も、紙面改革に対して広告主が難色を示したことで、オクラ入りの危機に陥ってしまうのでした。

期待大で読み始めたものの、読後感は今ひとつでした。途中から彼女の父親の話はどうでもよくなってしまい(最後まで真実は明らかになりません。聞き込みとか裏を取ったりなどの独自調査もしないの?当事者2-3人の言うことを聞くだけって本当にジャーナリストなの?)、単なる彼のひとり相撲的な恋愛小説となってしまうのと、彼女がまったく魅力的でない(=すぐ感情的になる考えなしな人にしか見えない)のが痛かったです。

ただ、AndheriのモールとかJuhu BeachとかThaneとかが出てきますのでムンバイ在住のみなさまには親しみやすいかも。

著者による自作紹介ページ:http://indiauncut.com/myfriendsancho

まだアマゾンには入荷されていないとのことです。

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