上海で本を買う

上海には日本人の方がそりゃあもうたくさんお住まいで上海ブログもすでに星の数ほどあるので、ただでさえ更新意欲が薄れているブログに新しいことを書こうという気持ちがより一層薄れているのですが、放置して書かないままでいると広告が出てしまうというプレッシャーにさらされているため何か書きます。そうだ。ご本の話だと書けるよ、きっと。

昔は中国の書店といえば新華書店と露店くらいしかなかったのですが、今の上海には選択肢がたくさんあります。でも大多数は中国語の本、次に多いのは英語の本で日本語書籍はそれらに比べるとあまり売られていません。その代わり、文学から実用書・イラストエッセイ・自己啓発書・ダイエット本に至るまでいろいろな日本の本が中国語に翻訳されています。今、日本の歴史小説が人気らしく、主だった日本の歴史人物の本がいろいろ並べられていてすげえと思いました(司馬遼太郎『燃えよ剣』(!)が平積みになっていたりするんですよ)。

具体的にどういったところで本を売っているかというと。

福州路(上海の書店街)
上海の書店街は福州路(外灘・豫園の近く)。文具、画材などを扱うお店も豊富にあります。以下は代表的な2店。
上海書城
総合書店。でかいです。
外文書店
英語・日本語の本、外国人向け中国語学習教材などが豊富。英語のペーパーバックや写真集などはここで買うのがお薦め。
※古北にも外文書店がありますが、小さい上に品揃えが良くないです。

[参考]
「福州路」–上海随一の書籍文具街 -Part 1-(新上海人的編集生活より)
http://tnkoumei.typepad.jp/china/2006/05/post_a4b3.html

徐家匯の総合書店
上海の繁華街・徐家匯のデパートの中に大きな総合書店(チェーン)が入っています。
大衆書局(美羅城内) 
お気に入り。外国の翻訳小説たくさんあります。東野圭吾はともかく、渡辺淳一がなぜそんなに多いの…。
新華書店(港匯広場内)
ヤングアダルト本コーナーがあって涼宮ハルヒの翻訳版が置いてあったのを見ました。

おたく本・雑誌
上記の書店にはおたく系の本があまりなかったのでおかしーなーと思ったら、そういう本は別に売っているところがありました。老西門の上海文廟(孔子廟)前の通りの書店や露店。本やDVDだけではなく、文具やフィギュアやコスプレ衣装などのおたくグッズ売っています。若者が多いところに行けばあるようなので、他にも大学のそばなどにあるのかも。

上海文廟(入場料10元)の境内で日曜やっている古本市ではBLコミックスを売っています(新品あり)。内蒙古人民出版社のやつはちゃんと版権取っているみたいですが、台湾でコピーして作っているようなあやしい本(繁体字でした)も混じっていたり。日本で11月発売の本が1月上旬にはもう翻訳されて並んでいました。はやっ。
※日高ショーコが日高シューコになっているのは本当に版権とっていてそれなのか?え?と問いつめたいですが…。

[参考]
上海文廟~古本市場を訪ねて~(Shanghai Explorerより)
http://www.explore.ne.jp/feature/wenmiao.html

英語のペーパーバックは、カルフール前など外国人が多いところの露店でも売っています。ラシュディやインド人著者の本を何冊か見たのでもしかしたらインドから持ってきたりしているのかな?あと浦東にはまだ行っていないので、浦東の書店を今後発掘していきたいです。

Landmarkに行くべし!(ムンバイで本を買う~アップデート)

以前書いた「ムンバイで本を買う~地球の歩き方には載っていない書店ガイド」にアップデートがありましたのでお知らせ。最強の書店がムンバイにできました!それはLower Parel(W)にあるLandmarkです。

【参考】Store Review: Landmark (Mumbai Bossより)

GAPやDiesel(両方ともムンバイ初出店の店舗)などが入っている高級ショッピングモール The Palladium(Phoenix Mills Compoundというショッピングモール街の中にあります)の地下1階がまるまる書店になっていて、書籍はおろか、DVD・CDなどの品揃えが大層豊富なのです。クラシック音楽好きにはインドは暮らしにくい国なのですが(大抵の店にはベートーベン・モーツァルト・バッハ・チャイコフスキーなどのメジャー作曲家のメジャー曲CDか、名曲セレクションCDしか置いていません)、他の店では見たことのないほどクラシックCDも揃っています。ナクソスもあるよ!あと、インドではあまり見かけないモレスキンの手帳もこの書店には置いています。

書籍の品揃えもすばらしいのですが(でも米国作家作品でちょっと前のものは弱いかも。この書店に限らず、インド書店全般でそうなんですが)、トイレ・椅子も完備でゆっくり本が選べるのもいいところ。カフェは書店内にはありませんが、同じモール内や近辺にいくつもあります。週末をこの書店で過ごすというムンバイっ子も多いという噂(日曜に行ったら同じ会社の人に会いました。エディターはご本たくさん読みますね)。

というわけで、ムンバイに来られたらこのLandmarkにお立ち寄りください。Lower Parelはムンバイ中心にあるChurchgate駅からWestern Railway(近郊列車)に乗って6駅。Western Railwayの列車は最近新しくなって、英語で次駅を案内する車内アナウンス付きになったので旅行者の方にもハードル高くないと思います。

ムンバイで本を買う~地球の歩き方には載っていない書店ガイド

ムンバイは大都市で書店もたくさんありますが、長期滞在ならともかく、旅行者として短期間滞在するだけの場合、なかなかこれという書店が探しにくいのではないかと思います。ガイドブックに載っている書店があまり良くなかったりするケースもありますし。そこでおすすめ書店をいくつか紹介することにしました。

書店の良い悪いの判断には個人の趣味も入ってくると思いますが、ここでは蔵書数の多寡だけではなく、本の配列や棚の配置がわかりやすく、目当ての本を見つけやすいかどうかという方向から考えています。インドで売られている本の9割は英語の本で、英語非ネイティブにはうずたかく積み上げられた本をタイトルだけでスキャンするのは苦しいので。

CST

写真のCST駅(チャトラパティ・シーヴァージー・ターミナス)からフォート方面(南)に向かって6-7分程度歩くと道路の右側にいくつか書店が並んでいるのが見えてきます。

Mumbai Bookstore-bookzone

Bookzone。中堅書店といった感じで、薄く広くいろんな分野の本を置いてある感じ。自分が行ったときにはAmitav Ghosh(アミタヴ・ゴーシュ)のペーパーバックがずらりとあったのが目をひきました。

Mumbai Bookstore-computer_book

Computer Bookshop。名前の通り、コンピュータ専門書店。店頭からは見えませんが、奥にO’reilly(オライリー)本がたくさんあります。

さらに南へ進むと、Flora Fountain(Hutatma Chowk)という交差点(交差点の真ん中にこんな像があります)があるので、右折するとすぐ露店の書店がたくさんあるのに気づくはず。

Mumbai Bookstore-bookstall1

Mumbai Bookstore-bookstall2

今ムンバイは雨季なので本をぬらさないようビニールシートで覆われていますが、激しく降ったときにはこれではちょっとまずそうです。露店には珍しい本はあまりなく、主にベストセラーの中古ペーパーバックが売られています。

そのままずんずん直進すると右手にChurchgate(チャーチゲート)駅、左手にEROS Cinema がどーんと登場。

Eros Cinema

EROS Cinemaの建物。関係ないですが、ムンバイでタクシーに乗るときは、目的地の近くにある映画館の名前を言うと運転手にわかりやすいと思います(外国人に有名な観光地でも運転手が知らなかったりするので。例:ガンジー博物館のマニ・バワン)。もうひとつ関係ないですが、今かかっているヒンディ映画のKamineyはおもしろいのでおすすめです。

Mumbai Bookstore-oxford1

EROS Cinemaの左をずっと南に行き、つきあたった大きな道を右折すると、Oxford Bookstoreが。インド全国チェーンのお店ですが、中にカフェ(Cha Bar。紅茶・ウーロン茶・日本の緑茶などいろんなお茶がポットで出てきます。サンドイッチなどのスナックも食べられます)もあり、ゆっくりくつろぐのにもってこいです。本はもちろん、DVDやVCDなどの品揃えも豊富。惜しむらくは、お客が使えるトイレがないこと。トイレさえあればここが一押しなのですが。

Mumbai Bookstore-kemp's corner Crossword1

Mumbai Bookstore-kemp's corner Crossword2

じゃあ一押しはどこなのかというと、フォートから少し離れますが、マニ・バワンや沈黙の塔(ゾロアスター教の鳥葬施設)のそばにある、Kemp’s Corner(最寄駅はGrant Road)のCrosswordです。ここもチェーン書店で、ムンバイだけでも17店舗もあるそうです。2階にカフェがあって、脂肪分ゼロのヘルシーなパンもテイクアウトできたりします。客用トイレもあるので安心。テーマ別にセールをよくやっています。

その他、郊外のショッピングモールの中に入っている書店にも意外な掘り出しものがあったりするので油断できません。観光ではムンバイ郊外まで足を伸ばすことは少ないかもしれませんが、機会があればぜひお立ち寄りください。

Mumbai Bookstore-odyssey

おもちゃ屋かー!みたいな外観ですが、Navi Mumbai(ナビ・ムンバイ)のショッピングモール中にある書店Odyssey

Mumbai Bookstore-vashi bookstore1

Mumbai Bookstore-vashibookstore2

こじんまりした個人経営書店(写真はVashi PlazaにあるVarsha Book Centre)も味がありますね。

【参考リンク】
Bookzone:http://www.bookzone-india.com/index.asp
Computer Bookshop:http://www.cb-india.com/
Oxford Bookstore:http://www.oxfordbookstore.com/
Crossword:http://www.crosswordbookstores.com/
Varsha Book Centre:http://varshabookcentre.com/

2 States – The story of my marriage

出す本出す本すべてベストセラー入りで、インドでは作家というよりむしろロックスターに近い扱いをされているらしいChetan Bhagat(投資銀行を退職して作家専業になったそうです)の新刊が書店に並んでいたのでさっそく読みました。作者の経験にもとづいたフィクションであり、以前の作品Five Point Someoneの後日談でもある本です。IIT卒業後、ビジネススクールIIMAに入学した主人公がそこで知り合った同級生と恋に落ち、彼女と結婚しようとするのですが、そこで出身地や所属するコミュニティの違いにより数々の誤解や障害が起きる、というお話です。

[裏表紙のあらすじより]
Love marriage around the world are simple:
Boy loves girl. Girl loves boy. They get married.

In India, there are a few more steps:
Boy loves girl. Girl loves boy.
Girl’s family has to love boy. Boy’s family has to love girl.
Girl’s family has to love boy’s family. Boy’s family has to love girl’s family.
Girl and boy still love each other. They get married.

インドでは地方ごとに言葉も違えば文化や習慣も違います。そのため、インドというひとつの国に住む同じ国民としての意識よりも、州・地方(例:パンジャビやタミール・ナドゥなど)に属しているという意識の方が強いため、こういう問題が起こりえます。実際、親が同じコミュニティ内で釣り合いを考えて相手を決めるお見合い結婚が主流で、恋愛結婚は少ないのだそうです。

この人の本、何がいいって重いテーマや人間の嫌らしいところを扱いつつ、3行に1回ギャグを入れて(ベタなギャグもありますが)、重苦しくしすぎないところかも。あとちゃんと若い人が行動を起こして問題を解決するところ。とても読みやすいです。若者層に支持されるのもわかります。

【参考リンク】
以前の書評:
One night @ the Call Center
Five Point Someone: What Not to Do at IIT

Life of Pi

Yann Martel"Life of Pi: A Novel“を読みました。翻訳版のタイトルは『パイの物語』。アン・リー監督によって来年(?)映画化されるらしいです(ソース1/ソース2)。

インド・ポンディシェリ(フランス領だったのでインドの他の都市とは雰囲気が違う街)の動物園経営者の息子であるPiが、家族とともにカナダに移民すべく太平洋を横断する貨物船に乗り込むのですが、この船が沈没してしまい、救命艇で漂流するはめになります。ところが一緒に救命艇に乗り込んだのは人間ではなく、シマウマやハイエナ、ベンガルトラだったから大変。なんでこういう動物たちがいたのかというと、Piの父親が動物園の動物も貨物船に乗せていたからなのですが(海外の動物園に売り飛ばそうとしていた)。そして動物たちと一緒の長い漂流の日々が始まります。

漂流が始まるまでの前半部分がちょっとつらかったのですが(読み返すと伏線がわかるのですが)、漂流が始まってからがとても手に汗にぎります。巻をおくこと能わず、でした。私は漂流の極限状態とか動物との交流などという話にはまったく食指が動かされないのですが(でもミーアキャットにもふもふされながら眠りたいぞ→そういうシーンあります)、それでもぐいぐい読まされてしまいました。そしてそれだけではないのがこの小説のすごいところ。ラスト。ああ素晴らしい。素晴らしいけど映画としておもしろく撮れるのかこれ。ユージュアル・サスペクツみたいにするのでしょうか。

2002年ブッカー賞受賞作。この本に限らず、どんな名作でもペーパーバックだと600円弱で読めるので英語圏はいいなあと思いました。もっとがしがしいい作品を読んでいくぞオラー!という気持ちになっています。

ヒトは食べられて進化した

日本に一時帰国した際に購入した、 ドナ・ハート / ロバート W.サスマン(著)、伊藤伸子 (訳)『ヒトは食べられて進化した』(化学同人) 読了。 

初期ヒト科は一般に考えられているような狩猟する側(Man the Hunter)ではなく、どちらかといえば肉食動物に狩られる側(Man the Hunted)だった、捕食(=他の動物から食べられること)の影響により人類は進化した、ということを化石や現存の霊長類の調査という2つの方向より明らかにしていくといった内容。人類、いろんな動物に食べられてきています。ライオン・トラ・クマ、あるいは絶滅した大型ネコ科動物の剣歯ネコからハイエナ・ジャッカル・ヘビ・ワニ・カンムリクマタカやオオトカゲにいたるまで。陸地だけではなく、水辺や空からの攻撃もあり、油断も隙もあったもんじゃありません。 

他の種に関してはすでに捕食の影響があるのは当然とされているし、よく調べると人類が食べられていたという証拠が多く残っているのに、人類の捕食についてなぜこれまで真剣に考えてこられなかったのか?私たちのものの見方は固定観念やキリスト教的「原罪」概念や19世紀の「文化的残存」概念(必須機能としての本来の役割を果たさなくなったにもかかわらず、今でも残り続けるような概念。例:現代人がスポーツ好きなのは遠い先祖が好んで狩りをしてきた記憶にもとづく、など)に縛られているからなのでした。 

人間をおいしく食べる動物(インドには今でもトラやらヘビなどが結構いるので危険です。国立公園のそばには近寄らないようにしよう…)について読んでいるだけでもぞっとしますが、証拠と証拠の隙間を埋めるモデルを考える際に、その思考がどれだけ時代精神なり偏見なりドグマなりにゆがめられるのかというところを想像してぞっとしました。一般向けの本ということで語り口が柔らかく(柔らかすぎるくらい)読みやすいです。 

Hotel

一定年齢以上の方は、映画にもなったし、翻訳本も昔から新潮文庫に入っているので「何を今さら」という感じを受けるのではないかと思われるArthur Haileyの"Hotel“(1965年の作品)ですが、インド版ペーパーバックを古書店で見かけたので軽い気持ちで買ってみました。いや、同時並行で"The Black Swan”(=『ブラック・スワン』)を読んでいて、おもしろいけどちょっと疲れるなあと思って息抜きに"Hotel"を読み始めたらおもしろくてとまらなくなったというだけなのですが。

ニューオーリンズの老舗の一流ホテルが舞台の、主要登場人物だけで十数人という群像劇。経営が傾いているこのホテルが買収されようとする中、さまざまなトラブルや恋愛沙汰などが起こります。おいこら主人公、19歳の女の子に迫られて喜んでるんじゃねえ!そしてホテル泥棒さん(小心者)に感情移入してしまったりとか。あと、大事故への予感が随所に挿入されるのが、ベタですがとてもスリリングでぞくぞくしたり。

アマゾンのレビューにあった「語彙が豊富すぎて読みづらい」という件、自分は他のところは大丈夫でしたが(前後の状況で十分推測可能)、事故の場面だけがつらかったです。短文(S+V)でたたみかけるように書いてあるのですが、その動詞が難しくて。語彙もっと身につけます。

Freakonomics (2006 edition)

Steven D. Levitt, Stephen J. Dubner"Freakonomics" (邦題『ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する』)の2006年改訂版のペーパーバック(“Freakonomics: A Rogue Economist Explores the Hidden Side of Everything (P.S.)”)が近所の書店に入荷されていたので購入。ヤバい経済学は自分は未読だったのでインドで読めてよかったです。ブログ記事やN.Y.Timesの記事の抜粋などが巻末にボーナストラックとしてついているところが改訂部分だそうです。 

この本、もともとのSteven D. Levittの研究内容(データにより常識をくつがえすところ、意外な関係性を見つけ出すのに回帰分析が大活躍)が興味深いだけではなく、ライティング担当Stephen J. Dubnerの文がすごくおもしろくて、何度も笑いました。 

ちなみに2冊目の"SuperFreakonomics"も今年10月に発売されるそうです(ソース:筆者ブログ)。読みます! 

文中に出ていた、社会学者Sudhir Venkateshのシカゴ麻薬売人対象のフィールドワークの話、もっと読みたいと思ったらそっちも今年、翻訳が出ているんですね(『ヤバい社会学』<-こっちも違う意味でヤバいんですね)。 

Branding India-An Incredible Story

今週は小説ではなく、ノンフィクションを読みました。Amitabh Kant "Branding India-An Incredible Story"(Harper Collins Publishers India)。筆者のAmitabh Kantはインド政府観光局の方。インド・ケララ州のブランディングを成功させた腕を見込まれてインド政府観光局に移ったという経歴の持ち主です。

2002年、観光地として他のアジアの国に遅れをとっていたインドが、Increadible Indiaキャンペーンを実施することで、2002年から2008年にかけて観光客数を約2倍、観光収入も2倍以上にまで持っていった方法について紹介しています。

成功要因としては、以下のようなところが挙げられていました。

・ターゲットのセグメント化(富裕層や海外旅行者が多い/伸びる国をメインターゲットにする)
・他アジア諸国との差別化(打ち出す特徴を明確にする。それまでのばらばらなブランドメッセージをやめ、すべての媒体・ターゲット国でIncredible Indiaという統一メッセージを使用)
・ADとPRのバランスを取った
・イギリスのTV番組Big Brotherの出演者がインドに対しネガティブな発言を行ったときにすばやく公開返信を行い、評判となった結果、口コミで観光地としてのインドへの注目度をアップさせた
・広告宣伝だけではなく、高速道路や観光地・空港・ホテル・などの施設の整備・拡充および観光業に携わる人々への意識改革教育を行った
・コンテンツ重視・更新が頻繁なWebサイトを作成した(今もあります。CMSベースですね。http://www.incredibleindia.org/←個人的にはもうちょっと改善できるのではないかとも思いますが…)

もちろん、よかった面ばかりではなく今後の課題面についてもしっかり分析されています(例:メディカルツーリズムを打ち出しているが、マラリアを媒介する蚊が多くいるなど、衛生面で問題も多いこと)。

カラーページが多く、キャンペーンに実際に使われたパンフレットやポスター、Webサイトなどが紹介されており、見ているだけで楽しい本でした。その一部はこちらで見られます。

あと日本人として気になったのは、世界観光機関(UNWTO)の予測データ"World’s top out bound countries:2020"で、2020年には日本の海外旅行者数はドイツに次いで世界第2位、シェア8.8%にまで増加するだろうと予想されているところでした。昨年(2008年)は2年連続前年割れ(ソース)の状況だったのに本当にそうなるんでしょうか。